天竺熱風録 | 江東菜館ブログ

天竺熱風録

読了。

王玄策というインドへ3回も派遣された唐代の官吏が2回目のインド派遣の際にインドの政変に巻き込まれた際の話である。
一般読者にはあまり知られていない主人公を描くには、本書の擬講釈文という独特の文体がぴったりしている。
 インドってあのころからカレーとナンが出てくるのだな、王玄策が投獄されるシーンで思ったり。

こんな面白い人がいるんだよ、という著者の声が伝わってくるような作品。
面白うございました。